かごしま近代文学館特別企画展「没後100年 さまよえる有島武郎展」
かごしま近代文学館特別企画展「没後100年 さまよえる有島武郎展」
没後100年 さまよえる有島武郎展
2023.10.27(金)~11.27(月)

出典:国立国会図書館「近代日本人の肖像」 大正11年7月
人は相対界に彷徨する動物である。 有島武郎「二つの道」より
企画展概要
有島武郎は、鹿児島県出身の官僚で実業家の父を持ち、代表作「或る女」「生れ出づる悩み」「カインの末裔」「一房の葡萄」「惜みなく愛は奪う」など、数々の名作を生み出した作家です。有産階級の長男として生まれた武郎は、常に悩みを抱え、彷徨し、ある時は信仰に、ある時は思想に、ある時は文学に拠り所を求めました。没後100年を経た今でも、家族、信仰、貧困と格差、アイデンティティの確立など、彼の抱えていた問題や葛藤は普遍的なものであり、現代を生きる私たちにも様々な示唆を与えてくれます。
本展では、常に「何をなす可きか」に苦悩し逡巡した有島武郎の人生を、豊富な資料で辿るとともに、彼が作品に込めたメッセージを読み解きます。
展示構成
1⃣ 有島武郎を育んだもの
2⃣ 札幌へ
3⃣ アメリカ、そしてヨーロッパへ
4⃣ 再び札幌へ
5⃣ 創作の道
6⃣ 彷徨の果てに
主な展示資料
有島家家系図、写経、学生時代の落書き、自筆「数学帳」(有島記念館)、自筆「観想録」(日本近代文学館)、愛用の聖書(有島記念館)、スケッチブック(日本近代文学館)、滞欧中の自筆水彩絵はがき(日本近代文学館)、吹田順助あて書簡(有島記念館)、有島農場金銭出納帳(有島記念館)、妻・安子あて書簡(日本近代文学館)、自筆「父・武の肖像」(日本近代文学館)、原稿「生れ出づる悩み」(日本近代文学館)、水彩画「有珠無名谷の煙」(北海道立文学館)、木田金次郎あて書簡、原稿「『或る女』後編 書後」(北海道立文学館)、自筆「解放記念碑文案」(有島記念館)、波多野秋子あて書簡(北海道立文学館)、弟妹あて遺書(有島記念館) 等
かごしま近代文学館 × 文豪とアルケミスト
ゲーム「文豪とアルケミスト」とのタイアップ企画として、有島武郎の等身大パネルを展示します。また、期間中、ご来場記念としてオリジナルしおりをプレゼント!(先着順、なくなり次第終了)
展覧会情報
会期 | 2023年10月27日(金)~11月27日(月) |
休館日 | 火曜日 |
時間 | 9時30分~18時(最終入館は17時30分まで) |
会場 | かごしま近代文学館 文学ホール |
料金 | 大人600円(500円)、小・中学生300円(200円)
※( )内は20名以上の団体料金 ※文学館常設展も観覧いただけます。 |
監修 | 石田忠彦(かごしま近代文学館 アドバイザー) |
主催 | 鹿児島市、公益財団法人かごしま教育文化振興財団 |
後援 | 鹿児島県教育委員会、鹿児島県連合校長協会、南日本新聞社
NHK鹿児島放送局、MBC南日本放送、KTS鹿児島テレビ KKB鹿児島放送、KYT鹿児島読売テレビ |