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収蔵品紹介


暦文白薩摩碗(こよみもんしろさつまわん)


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名 称 暦文白薩摩碗(こよみもんしろさつまわん)
出土遺跡 若宮遺跡(鹿児島市池之上町)
分 類 陶器
年 代 近世(19世紀前半)
説 明 江戸時代の薩摩藩が経営した窯(藩窯)である竪野系窯場で生産された薩摩焼(白薩摩)の碗。外面には、各月の日数や二十四節気(大暑、立秋、冬至など)・行事などの日にちといった「暦」が、一目で分かるように朱色の顔料で記されています。日本では明治6年(1873年)に太陽暦が採用されるまで、月が満ち欠けする周期に合わせて“一ヶ月”を設定する「太陰太陽暦」が採り入れられていました。そのため、暦と実際の季節との“ずれ”を調整するため、毎年30日の月と29日の月を設定する必要があったのです。若宮遺跡出土の暦文碗は、字体や碗の形状の特徴や描かれた暦の配列から、文政8年(1825年)の暦を示すと考えられます。人々の生活に欠かせない暦に関わる暦文碗は、贈答用の特注品として生産されました。
収載報告書 鹿児島市埋蔵文化財発掘調査報告書(73)2014『若宮遺跡D地点』

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