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収蔵品紹介


「二大」釘書・「二裏」染付磁器皿(「二大」くぎがき・「二裏」そめつけじきさら)


名 称 「二大」釘書・「二裏」染付磁器皿(「二大」くぎがき・「二裏」そめつけじきさら)
出土遺跡 鹿児島城二之丸跡(鹿児島市城山町)
分 類 磁器
年 代 近世(19世紀)
説 明 薩摩藩主の子息や家族が居住していた鹿児島城二之丸跡出土の染付磁器の皿。外面には藍色の顔料(呉須)で様々な模様が描かれています。一方、底面(高台内)には、先端が鋭利な工具で「二大」と書かれた皿(写真上2点)と、呉須で「二裏」と染付された皿(写真下2点)が確認されており、共に使用場所を明記した痕跡(二大:二之丸の大奥、二裏:二之丸の裏)と想定されています。なお、前者には在地産磁器に加え肥前(現在の佐賀・長崎県)産や瀬戸美濃(現在の愛知・岐阜県)産の磁器が含まれるのに対し、後者は在地産磁器に限られることが特徴です。釘書は製品購入後、染付は窯元へ発注する際(製品購入前)の「文字の入れ方」であることから、あらかじめ城での利用が決まっている器は、薩摩の窯元に発注していたものと考えられます。
収載報告書 鹿児島市埋蔵文化財発掘調査報告書(84)2020『鹿児島(鶴丸)城二之丸跡E地点』

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