もだん・de・さつま
遺跡が見てきた、モダンなあの日
鹿児島に近代の始まりを告げた2つの出来事~集成館事業と廃仏毀釈~
産業発展の礎となった「集成館事業」と文化財喪失の要因となった「廃仏毀釈」。両者は、近代前夜の薩摩を象徴する出来事となりました。ここでは、発掘調査で判明した「集成館事業」と「廃仏毀釈」の痕跡を展示し、近代の始まりが告げられた頃の鹿児島市を紹介します。
市内の遺跡が見つめた近代への道
発掘調査を進めると、遺跡の古い時代の地層が徐々に顔を出します。地層の積み重なりは、人が手がけた土地利用の移り変わりと言い換えられるのです。どのような歴史を経て近代に到ったのか、近代及びそれ以前の時代の出土品を展示し、その土地の“履歴”に迫ります。
近代を代表する考古遺物 ※11/13(土)~12/19(日)の期間で展示
近代に位置づけられる遺物には、それまで見られなかった新しい素材や高度な技術を確認でき、当時の時代背景を如実に語るものが多く含まれます。ここでは、近代特有の出土遺物を種類や素材ごとに展示し、その用途や歴史的背景について紹介します。
速報!鹿児島県師範学校跡の発掘調査成果 ※12/21(火)~1/23(日)の期間で展示
鹿児島中央駅西口における発掘調査では、1910年~1945年の期間に存在した鹿児島県師範学校(現在の鹿児島大学教育学部の前身)に関連する出土品が多く発見されています。激動の明治・大正・昭和を生きた“若人の息吹の痕跡”を、最新の調整成果を交えて紹介します。
市内各地に“挟まれた”近代の栞 ~記念碑や構築物を写真で辿る~
鹿児島市の近代を語る資料は土の中の埋蔵文化財だけではありません。100年近い時を経てもなお現役の建造物や、近代に起こった出来事・関連する人物を憲章した記念碑。歴史を今に伝える目印となる“近代のブックマーク(栞)”を、現況の写真や歴史的背景の開設を通して紹介します。
日 時
2021年11月13日(土)~2022年1月23日(日)
開館時間
午前9時~午後5時
※休館日は月曜日(休日の場合は翌平日) 12/29~1/1
観覧料
無料(ただし、常設展示は、小・中学生150円、高校生以上300円)
関連イベント ※無料
①特別企画展開催記念講座
 「学び舎の建つ場所の遷り変わりー鹿児島大学と前身校を中心にー」
 11/13(土) 13:30~15:00 講師:小林 善仁先生
 (鹿児島大学法文学部 准教授) 定員30名
②展示説明会
 11/21(日),12/19(日),1/16(日) 全て13:30~(30分ほど)
 会場:ふるさと考古歴史館 企画展示室
③史跡めぐり「慈眼寺の廃仏毀釈とその後」
 2022/1/9(日) 10:00~12:00 ※雨天中止
 資料代:100円 定員20名
①・③は、電話で事前に当館へお申込み下さい。
新型コロナ感染症対策のため、ご来場の際には次の点に注意をお願い申し上げます。
1.マスクの着用、検温並びに施設利用者カードの記入へのご協力をお願いいたします。
2.具合の悪い方、過去2週間以内に発熱や感冒症状で受診や服薬等をした方は入館をお控えくださいますようお願いいたします。
3.一度に入館できる人数を制限させていただきます。入館者数の状況によっては、入館までお待ちいただく場合があります。ご了承ください。
なお、当面の間、当館の職員・スタッフがマスクを着用している場合がございますので、ご理解とご了承をお願い申し上げます。
交通案内
●JR指宿枕崎線「慈眼寺」駅より徒歩20分
●慈眼寺公園前バス停留所より徒歩15分
●谷山インターより車で10分
●鹿児島市コミュニティバスあいばす(日曜日は運休) ふるさと考古歴史館前下車
お問合せ
鹿児島市立ふるさと考古歴史館 ☎099-266-0696